樹ぐらしのコンセプト
樹と暮らす生活を考えるためには、まず「人の生活」を知る必要があります。
暮らしや生活の中の至極の時間は、家族構成や趣味によって千差万別です。
一言に「樹」と「暮らす」といえども、
植物の種類を選ぶときにはまず、
環境(土壌やスペース、周辺環境など)を知り、
家(建物)との関係性を考え、
普段の人の動きを邪魔しない導線、配置を考え、
お客さまの目的をもう一度吟味し、
初めて植物の持つ特性や、機能性を考えるに至るのです。
もちろん、見た目や色、香りや種類など、その方によってこだわりは違います。
しかし、「樹ぐらし」の考える「心地よい時間」には、その方の過ごす日々の時間に最も適した環境をご提案することが何よりも大切なことだと考えています。
また、業界でも珍しく、運営母体の国分農園は植木・造園だけではなく、自社農園を保有しています。種からどういう成長をするか、どんなことに困るか、芽吹く時期はいつか……
そんな知識と経験を持ったプロフェッショナルが、皆さまの暮らしに豊かな「樹ぐらし」をご提案したい、そんな思いで発足いたしました。
代表挨拶
種から大きな樹木に育つまでには長い年月がかかります。
言葉を発しない植物たちは、いろいろな形で私たちに訴えかけます。
その声にならない言葉に耳を傾け、愛情を注いでやれば、元気に育ってくれます。
私たちが育てた植物たちがお客さまの庭で心地よい時間・空間を生み出しているのを見るのは造園業者として最高の喜びです。
ようやく、そう思えるようになりました。
言葉を発しない植物たちを相手にしているうちに、言葉を発する人と話す時にも相手の言うことをよく聞くことを心掛けるようになりました。
特にお客さまとのヒアリングでは、自分の思い込みを抜きにお話しを素直にお伺いするといろいろなことが見えてくることがあります。
言葉を発しない植物と言葉を発する人をつなぐ造園業は奥が深いと改めて思うと同時に、若い頃は反発ばかりしていた先代の背中がますます大きく感じられるようになりました。
私が設計したお庭に植栽し、その成長をお客さまと共に見守れることは、緑あふれる美しい街の一角を作ることへの貢献であると同時に、稲沢市で生まれ育った私にとっては大きな喜びです。
当社のコンセプトに共感してご用命くださるお客さま方、そして従業員や協力会社の皆さまに心から感謝いたします。私たちがお届けする「樹ぐらし」を大樹の樹冠のように大きく広げることができるよう、これからも皆さまのご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役 橋本 昌博