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2022.01.28

生育に差が出る土壌改良とは

■ ほとんどの土壌が植物に悪い理由

一般的に、植物が健康に生育するための土壌の条件として
・土壌の水持ちが良い
・土壌の水捌けが良い
団粒構造が良い
・有機物を多く含んでいる

などと、言われています。
しかし実際には、ほとんどの建物の土壌は上記に挙げたような良好な土壌ではないため
植物が健康的に生育するようことが厳しいのです。

今建っている建物のほとんどは、建築時に地盤強化工事としてセメントを混ぜ込んで硬化させたり
リサイクル砕石を含む建設残土を転圧して非常に強固に締められているため水捌けが不良になります。
また、このような土壌はセメントの影響でpH8を超えるアルカリ性となり植物には悪影響となるのです。

※リサイクル砕石で埋戻された土壌です。これでは植物は育ちません

リサイクル砕石で埋戻された土壌
リサイクル砕石で埋戻された土壌

■植栽地の土壌改良の方法

pH8を超えるアルカリ性土壌の場合は可能な限り、
現状の土壌を掘り起こして処分をし新しく山砂で埋め戻します。
真新しい山砂だけでも植物の栽培には不十分なので 土壌改良材として樹ぐらしでは、
バーク堆肥とpH調整ピートモスかココピート(ヤシノキの繊維)を投入撹拌してから植物を植え付けています。
バーク堆肥とピートモスを混ぜ込むことで土壌の水分保持の向上、菌類など微生物の増加、膨軟化することで
水捌けと通気性の向上などが期待できます。
分解されやすいバーク堆肥は1年程度で役割を終え、ピートモスはそれ以上長期にわたり残って物理的な効果を継続させます。

ちなみにバーク堆肥もピートモスも肥料効果はほとんどありませんので、
植付け時の元肥は長期間効果の続く化成肥料などを与えます。
見えない土の中の事は検討が怠りがちですが
植物が健康に生育する美しいお庭を実現するには良い土壌が必要ですのでお忘れなく!

 

※バーク堆肥とココピート

バーク堆肥とココピート
バーク堆肥とココピート

植物を一度植えてしまうとその後に水捌けの改善を促すのは難しいので
植栽前に土壌改良をすることがおすすめです!!
作業自体は簡単なので、費用も多くはかかりません。
その後の植物の健康な生育を期待するならぜひ取り入れてみてください。

ご相談は☞こちら から宜しくお願い致します。

▶この記事を書いた人

株式会社国分農園 橋本

株式会社国分農園 
代表取締役 橋本昌博

創業1972年。現在は株式会社国分農園三代目に就任。
過去に、庭の専門誌に「庭園の専門家」として掲載。
外部イベントでも講師として活動中。
『私自身も稲沢市生まれ稲沢市育ちで、生まれ育ったこの地域の皆さまに貢献したいという想いを強く持っています』

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