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2022.01.05

植木を枯らさない水やり ~秋冬~

よくお客様から、「植木の水やり」についてご質問を頂くことが多いので
今回は「秋冬シーズンの植木の水やり」についてお話をしたいと思います(^^)!

そもそも秋から冬の間は、気温が下がり植物は代謝の低い休眠期に入るため
すべての植物において春夏に比べて、必要となる水の量は低下します!
また、気温も低く直接地面から蒸発する水も少ないので重ねて水やりの量は減ることになります。

《注意点》
落葉樹 〇常緑樹
これら2つは植付け直後と”根付いた後、庭植えと鉢植えによって水のやり方が異なりますのでご注意ください。
※秋冬の水やりについてのご説明です。

落葉樹

落葉樹は、秋から冬にかけて葉を落とす時期となり、通常水やりは必要ありません。
光合成を行い同時に蒸散を行う葉自体がありませんので、植物体から水の放出が極めて少ないためです。
庭植えでは植付け直後でなければ水やりは通常必要ありません。
落葉樹は根付いてしまえば雨水のみで必要量は足ります。

常緑樹

常緑樹は秋冬も葉が付いており、蒸散は行われていますが、通常水やりは不要です。
ただし植付け直後は根からの水の吸収量が少ないので注意します。
降雨がなければ週に一回ほど水やりしましょう。
植付け時には根を切断し運搬され植付け後も根が土壌に張ってはいないので、水の吸収量が著しく低い状態です。
そのため植物体の水の量が低下し枯死の危険にさらされる事になってしまうのです。
土壌への水やりと同時に葉に直接、水をかける葉水も行うと良いです。
葉水を行うことで、気孔へ水をやり植物の乾燥を遅らせることに繋がります。
(※葉水とは、文字の通り植物の葉へ直接水をやることです。)
常緑樹も落葉樹と同様、庭植えでは植付け直後でなければ水やりは通常必要ありません。
常緑樹も根付いてしまえば雨水のみで必要量は足ります。

〇鉢植えの場合

鉢植えでは樹種と植木鉢のサイズによって水やりが必要です。
鉢植えでは土の容量が限られているので、庭植えに比べ土の乾燥が早くなります。
常緑樹は僅かながらも蒸散が行われていますので必要に応じて水やりしましょう。
週に一回ほど水やりすれば足りるのではないでしょうか。
落葉樹の鉢植えも、降雨がなければ同様に水やりしてください。

どんな植物も環境や季節によって管理の仕方が異なります!
植物の特性や適性環境を把握しながら、生育していきましょう(^^♪

植栽のことなら、樹ぐらしにご相談ください。
問合せは≪こちら≫まで!!

▶この記事を書いた人

株式会社国分農園 橋本

株式会社国分農園 
代表取締役 橋本昌博

創業1972年。現在は株式会社国分農園三代目に就任。
過去に、庭の専門誌に「庭園の専門家」として掲載。
外部イベントでも講師として活動中。
『私自身も稲沢市生まれ稲沢市育ちで、生まれ育ったこの地域の皆さまに貢献したいという想いを強く持っています』

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